訪韓反対は百も承知 安倍首相の訪韓は決して日韓友好のためではない

安倍首相が平昌オリンピック開会式出席と、それに先立って日韓首脳会談を実施することを決めた。日本では慰安婦合意を一方的に破棄した韓国への嫌悪感一色で、安倍首相の訪韓を反対する声が多かったが、なぜ安倍首相は訪韓を決めたのだろうか。

「たくさん反対してくれ」の真意


安倍首相が訪韓するのか、しないのか。平昌オリンピックが近づくに連れて、その動向に注目が集まった。


本来なら隣国で開かれるスポーツの祭典なのだから首脳クラスの訪問は当たり前とされてきた。しかし韓国の「反日政策」で一方的な関係悪化を余儀なくされたのだから、当たり前のように訪韓するようなことがあっては国民の怒りを抑えることができない。


しかし安倍首相は訪韓を決断した。当然、自民党内では多くの議員が反発した。


だが、この反対派の発言などは全て想定済みであり、安倍首相自身が「たくさん反対論を展開してくれ」と党内へ伝えたらしい。


ということは安倍首相自身、本当は韓国に行きたくはなかったのではないだろうか。


なぜならその理由の一つに、最近の政府・自民党は保守派の支持者から多くの失望を招いていることに関係している。


年明けから中国による尖閣侵略が目に見える形で続いている。これまでのような海警局の挑発ではなく、艦船や潜水艦までも尖閣周囲に展開している。


それなのに二階幹事長の訪中など、経済協力を理由に中国との関係を重視する姿勢を見せたことで、保守派の怒りを買っているのである。


そこで今回の訪韓も、党内から何も反対論が無ければまたもや保守派の失望を招いてしまう恐れがあった。


だから安倍首相は自民党内に反対論を積極的に発信してもらい、自民党は決して官邸の言いなりではない、自民党は保守政党であることを間接的に演出したのだろう。


訪韓することでアジアの盟主であることをアピールし、韓国には「訪韓する意味をよく考えろ」とメッセージを送ることに成功するだろう。次の夏に東京でオリンピックが開かれることを考えれば、「最大限に妥協した」訪韓だと言えるだろう。


何も反省しない朝日新聞


慰安婦問題を捏造記事によって世界中に「日本が悪」という宣伝をした朝日新聞は、安倍首相が訪韓を決めたことについて1月25日付けの社説で以下のように論評している。


「式典に日本の首相の姿がなければ、何とも不自然だろう」

「政府間の摩擦を理由に、五輪の式典参加を左右させるのは不見識だ」

「国際的な対立や困難を乗り越える平和の祭典の実現に最大限協力するのが、日本のあるべき姿である」

「韓国側は合意をめぐる新方針として、日本に再交渉は求めないとしつつ、自発的な誠意ある行動を期待すると呼びかけた」

「日韓双方が汗をかき、困難な決断をした合意であり、尊重すべきだ。元慰安婦らの心の傷をいかに癒やすかが合意の本質だったことも忘れてなるまい」

「ただ、政府が合意しても、不幸な歴史をめぐる国民感情をときほぐすには時間を要し、その過程では両政府の不断の行動の積み重ねが求められる」


慰安婦問題を日韓の政治問題にした張本人の朝日新聞。しかしその反省はこの社説には一切伺えない。むしろその責任を無視し、無かったことにしているのが驚きだ。


日本人が自分達の国に誇りを持つ日はいつか来るのだろうか。


Mitsuteru.O

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