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<北朝鮮との緊張を勝手にエスカレートさせるトランプ米政権。3月までに戦争が起こってもおかしくないと言われる状況に、中国とロシアが対米で手を組んだ>
中国人民解放軍南京軍区の元副司令官(中将)の王洪光(ワン・ホンコアン)は12月16日、「今から来年3月までの間に、いつ朝鮮半島で戦争が起こってもおかしくない」と警告した。中国共産党機関紙人民日報系の環球時報が北京で主催した会議での発言だ。環球時報は翌日、王の発言を大々的に報じ、軍事専門家の宋忠平(ソン・チョンピン)のコメントを付け加えた。「中国に脅威を与えるなら、アメリカとの武力衝突もあり得る」
「中ロが合同演習を行う場合の仮想敵国は、中ロにとって本物の脅威となる弾道ミサイルと巡航ミサイルの両方を保有するアメリカだ」と、宋は香港英字紙サウス・チャイナ・モーニング・ポストに語った。「中国とロシアには、今回の合同ミサイル防衛演習を戦略的な対米抑止に利用したい思惑があった」
1950年代初頭、建国間もない北朝鮮と韓国の間で朝鮮戦争が勃発した時、中国とロシア(旧ソ連)は共産主義国である北朝鮮軍を、アメリカをはじめとする国連軍は韓国軍をそれぞれ支援した。3年に及ぶ戦争には、米ソ冷戦における最初の代理戦争という側面もあった。
引用:http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/12/post-9157.php
中国が米国に挑むのは時期尚早だが、ロシアと組めば現実的に
北朝鮮との有事は韓国国内に在住する米国人や同盟国の日本にも被害が想定されるから躊躇していると思われてきた。
しかしこの中国人民解放軍南京軍区の元副司令官という男の言うことを全て鵜呑みにしてはいけないが、ひとつの「情報」として捉えれば、その価値はかなり高い。
中国が単独で米国と事を構えることは、あまりにも非現実的であり、勝利も見込めない。しかしロシアが中国と手を組めばその選択もありえる。
しかしプーチンがそれに応じるのか?ロシア外交は本当に緻密で強かで、米国、日本、中国にも良い顔を見せる。ロシア国内でテロを防いだことは米CIAの情報のおかげだとしてトランプに謝意を示したそうだが、トランプもロシアのおかげで大統領に就任した疑惑があることを考えれば、まさに「蜜月」関係でもあるのだ。
プーチンと周近平が手を組んで、北朝鮮を守り、米国、日本に挑む構図。現状では恐ろしいギャグにしか聞こえないが、最悪のシナリオとして一考の余地があると言える。
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