レギュラーシーズン3位の楽天が、初戦黒星からの連勝で同2位西武を破り、ファイナルステージ進出を決めた。楽天のファイナル進出は日本一になった13年以来、4年ぶり。また、3試合制のプレーオフ、CSで初戦に敗れたチームが突破するのは、09年の中日以来史上3度目。
楽天は初回、3四球で得た2死満塁のチャンスで、ウィーラーが内野安打を放ち1点先制。4回は1死二塁から、西武野上のワイルドピッチの間に、ウィーラーが二塁から激走で生還した。西武は5回、1死二、三塁で炭谷が犠牲フライを放ち1点を返す。楽天の先発美馬は4回2/3を投げ1失点で降板した。
西武は6、7回と得点圏に走者を進めたが、楽天救援陣の前にあと1本が出なかった。楽天は8回にウィーラーのソロ、枡田の2ランでダメ押し。9回は守護神の松井裕が登板。浅村にソロ本塁打を許したが、リードを守りきった。
楽天の強さはどこからくるのだろうか。やはり選手の心の根本には東日本大震災での被災者への想いが今でも染み付いているのだろう。
目立ったスター選手がいる球団ではない。しかし一見地味でありながらも、勝ちに飢えている姿勢が見える。オリックス、近鉄分裂劇から、低迷期を乗り越えての日本一を経験した楽天の芯の強さが垣間見えたファーストステージであった。
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