(SPECIAL WEEK編集部)
北朝鮮と米国が首脳会談を行い、米朝関係は雪解けに向かうとの見方が多いが、果たしてトランプ大統領の思惑通りに進むのだろうか。北朝鮮の非核化や弾道ミサイルは本当に破棄されるのか。仮に破棄されたとしても、まだまだ米国や我が国を巡る安保上の危機は終わらないだろう。
米朝首脳会談後、ロシアワールドカップが開幕した。クレムリンはあまり目立った動きをしないとは思うが、北方領土・択捉島での軍事演習を実施することを一方的に日本政府に通告してきた。この動きは北朝鮮問題とは直接関連しているとは思えないし、演習自体も以前から決まっていたと思う。
しかし日米同盟へのけん制、という意味では非常に意味がある。「朝鮮半島から米軍を本当に撤退させることができるのか?」という声がクレムリンから聞こえてきそうある。実際にプーチン大統領と北朝鮮の金永南最高人民会議常任委員長が14日、モスクワのクレムリン宮殿で会談して北朝鮮の「ボス詣で」が始まっている。
それに続いて中国の周主席も金委員長と会談するようで、「ボスへの報告」をとりあえず済ませたいようだ。プーチン大統領も周主席も、北朝鮮から話を聞くことで、トランプ大統領の思惑を図りたいのだろう。
その周主席は山東省青島の北海艦隊の視察で最新の攻撃型原子力潜水艦093B型を自慢そうに見ていたとか。日本が待ち受ける東シナ海を何とか抜け出そうとしているのがよくわかる。南シナ海ではすでに軍事拠点化が進んでいるけど、まさかこの新型原潜を使った艦隊で尖閣を占領しようと企んでいるのか?
ともかく何度も言っているように、北朝鮮の次の出方を見極めるには日米と政治的軍事的に対立するロシア・中国・イランの動向をチェックすべし。
余談だけど、米国の同盟国である韓国は日本固有の領土である竹島で軍事訓練をやるみたい。このタイミングで何の挑発だ?まあアホ国家は放っておくべきですね。日米韓、日中韓の対話の枠組みは不要です。
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