サウジアラビア空軍が隣国イエメンから発射されたミサイル7発を撃墜したニュースを日本の皆さんはご存知だろうか。破片が住宅地に落下し、男性1人が死亡。イエメンの反政府武装組織「フーシ」と戦う有志連合の報道官が明らかにした。
ミサイル7発のうち3発はリヤドを狙って発射された。残り4発の標的はイエメンとの国境に近い南西部の3都市で、ハミースムシャイトに1発、ナジュラーンに1発、ジーザーンに2発がそれぞれ飛来。次の動画は撃墜の様子を捉えたものである。
この直前に首都リヤドを狙ったミサイルも撃墜しており、まさにイエメンとサウジは「戦争状態」にあるのだ。サウジはフーシ派がイラン製のミサイルを使用していると非難していて、サウジ軍の報道官は国連の枠組み内で国際法に基づき「適切な時期に適切な方法で」イランに反撃する権利を主張している。
これに対し、フーシ派幹部でイエメン最高政治評議会議長のサレハ・サマド氏は首都サヌアで数万人の支持者を前に演説し、ミサイル攻撃を称賛。サウジなどの有志連合が和平を求めて空爆をやめればフーシ派はミサイル発射を中止するとしているが、両者の歩み寄りは期待できない。
国際社会も解決策が見当たらない状況だ。米欧とロシアの中東パワーゲームが続く限りこの状況は変わらないし、戦争を続けることが利権の獲得に繋がり、対外工作や諜報に役立つからだ。日本の国会は今日も森友問題を熱心にやっているようだが、そんなことをしているから情報収集能力や外交能力に問題が出てくるのである。そろそろ野党も学ぶべきである。国民の支持など何も得ていないことを。
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