北朝鮮がミサイル発射準備 国際社会はいつ目を覚ますのだろうか

1、北朝鮮が再びミサイル発射の兆候


米国防当局者の話によると、北朝鮮が弾道ミサイル発射装置を積んだ運搬車両が、21日に北朝鮮の亀城(クソン)に到着する様子を確認したと確認している。発射の時期については朝鮮戦争の休戦日にあたる27日が濃厚ではないかと予測しているようだ。


この情報は信頼するに値する。なぜなら亀城は北朝鮮が過去のミサイル実験に使用してきた発射場で、5月に実施した中距離ミサイル「KN-17」の発射にも使われたからである。このKNー17は推定飛距離400キロで日本のEEZ内に落下した。今回も中距離弾道ミサイルが濃厚で、引き続き日本も警戒すべきである。


2、北朝鮮の狙いは?


7月27日は朝鮮戦争が休戦した日である。そのタイミングでミサイル発射を実行することは、韓国の文大統領が北朝鮮に対して対話を模索していることへの反発だという見方が大勢だ。


また米CIAのポンペオ長官が金委員長の排除をコメントしたことで北朝鮮も反論し、「もし北朝鮮の最高権威が脅かされれば、核を含むあらゆる攻撃手段を動員することによって、直接的・間接的に関与する国家と機関を先制的に壊滅しなければならない」と強調して、「米国が我々の最高指導者を排除しようとする素振りをかすかにでも見せれば、時間をかけて増強してきた我々の強大な核のハンマーで、米国の心臓部を容赦なく攻撃する」と、米国へ公然と挑発して見せた。


最終的な北朝鮮の狙いは核開発と弾道ミサイル開発の両方を国際社会に容認させることだろう。頑なに米国に対抗する姿勢を見せるのはそのためであろう。しかし日本にとって北朝鮮が完全に核武装することなど、絶対に認められない。


3、日米の反応


米国は米軍のコメントとして、北朝鮮に対して一層の警戒を強めると同時に、米国には自国や同盟国を北朝鮮のミサイルから守る能力があると強調している。日本にとっては頼もしいことだが、本気度がわからない。


先ほど触れたが、米CIAのマイク・ポンペオ長官も北朝鮮の金委員長に言及し、「朝鮮半島を非核化して、そうした兵器を半島から排除できれば素晴らしい。だが最も危険なのは、それを統制している人物だ」と言及したうえで、「北朝鮮の国民は愛すべき人たちであり、彼がいなくなれば喜ぶだろう」と語るなど、本格的に金委員長暗殺に向けてようやく動き出したのではないかと推測する。


日本ではあまり報道されていないが(そもそも報道されていないことがおかしいのだが)、全国各地、特に日本海側の地域でミサイル発射を受けての避難訓練を実施している。長年平和ボケの中で生きてきた我々にとって、この訓練は国防や安全保障がどのようなものなのか考えるきっかけになる。デモなどでただ「戦争反対!」と叫んでいるよりよっぽどマシなのである。


4、中露の反応


ロシアについては公式な反応を示していないが、中国は北朝鮮の突発的な暴走に備え、北朝鮮との国境地帯の軍備を強化しているようだ。隣国として当然の措置と言えよう。では同じ隣国の日本はどうだろうか。


5、日本の防衛体制の再点検


日本政府は危機感を強めていて、安倍首相は「日米韓の強い結束の下に国際社会の圧力を強化していく」と言及している。今年度中に、最高高度1000キロ超での迎撃が可能な新型迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」の開発を完了する予定 だ。さらに新型迎撃ミサイルを搭載する陸上型イージスシステム(イージスアショア)の導入についても最終調整を行っていて、日本国民を守るための防衛手段の整備を進めている。だが果たして、日本政府が安全保障体制を整備しようとしていることについて、どれだけの国民が知っているのだろうか。


日本の永遠の課題は「先制攻撃」である。自国が危険な状況であれば敵基地攻撃を視野に入れるのが通常の戦略である。日本以外の通常の国家はそのような戦略を常に想定している。例えば現在議論されているのは航空自衛隊のFー35に空対地ミサイルを配備するというもの。日本の防衛体制は格段に上がると評価できる。


しかし、自衛隊は数多くの縛りによって効果的に兵力を活用することができない。それは戦争をするためでなく、戦争を防ぐために軍事力と抑止力が存在すると言う前提である。


北朝鮮が現在のような状況になったのは、長年の間、国際社会が放置してきた結果であり、それは日本同様、各国に様々な影響を及ぼした。こうなってしまった以上、あとは北朝鮮の暴発を防ぐ以外、なにもない。そのために「先制攻撃論」を真っ向から否定するのは間違いであることを主張する。


6、最大の問題はマスコミ、メディアの関心のなさ


27日にミサイルを発射すると予測されているにも関わらず、日本のメディアは無関心である。この事実が、北朝鮮ミサイル問題の最大の懸念材料である。国内の政局や意味の無い疑惑の追及には熱心に報道するが、(実際には週刊誌報道を鵜呑みにした低レベルの報道だが)北朝鮮や中国、シリアやイエメンなどの地球規模の問題はわずかにしか触れないこの意識の低さが、今日の日本人の平和ボケを生んでいることは間違いない。危機感の無さが北朝鮮の行動をエスカレートさせていることをなぜ理解できないのだろうか。


Mitsuteru.O


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